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低燃費住宅を設計する際には、周辺の環境にとても気を使います。
その中でも太陽の日差しは重要な要素です。
冬はお日様の光をたっぷり取り入れて、夏の日差しはシャットアウトする。
今回は快適な住まいづくりのために、低燃費住宅の設計者が太陽の光をどのように捉えるかご紹介します。
もう一つの大事な要素、風の活用については、前回の記事をご参照ください。
まず重要なのは、太陽の位置の把握です。
ご自宅を計画している敷地では、いつ、どこに太陽が来るのか。
その時、敷地には日が当たるのか、影になるのか。
こんな風に現地でスマホのアプリを使うことで、簡単に太陽の位置の目安が分かってしまうのです。
緑のラインは地平線。
水色のラインは冬至の際の太陽の位置、黄色は撮影日の太陽の位置です。
残念ながらこちらの敷地は、冬期は向かいの建物に日射が遮られて、日当たりは悪そうです。
また、このような3Dで実際の敷地の状況をシミュレーションすることもできます。
こちらは夏の日射の再現ですが、跳ね出したバルコニーが庇の役割をしていることが分かりますね。
周辺の建物なども配置して、周りの建物の影響も確認いたします。
夏の西日が隣の建物に遮られることもあり、周辺に建物があることがメリットになる場合もあります。
離れた位置にある山や高層ビルなどにより影になる場合もあるので、こういった検討は侮れません。
下の写真は実際の写真と同じ時間の設定でシミュレーションしました。
窓の配置が若干異なっておりますが、ほとんど同じ影になっていますね。
便利な世の中になりましたね。
次回はこのような道具を使って、どんなふうに低燃費住宅を設計しているのか、
実例をご紹介いたしますので、お楽しみに!