結露とカビに悩まされていた築43年のマンションをスケルトンリフォームしました。
スケルトンにして外壁面と床に断熱材を入れ、床にはオーク材積層フローリングを貼りました。
ウォールナット色の自然塗装が施されているフローリングは素足に心地よくサラサラとした印象です。
リビングと隣室、ダイニングキッチンが回遊できるゴキゲンな間取りです。
普段はワイドスパンの広いリビングとして、就寝時には上吊り式スライド引き戸で間仕切る事ができます。
1階のお部屋なので、リビングからお庭の緑が眺められるようにウィンドゥ・トリートメントは、シースルーのシェードとドレープカーテンにしました。
クローゼットは半分ずつ、お布団と洋服が収納出来るようにしました。
おばあちゃんがお布団の出し入れが楽なように中段を低めにしたり、衣装ケースの大きさを計算して幅を決定したので、お布団も衣装ケースも気持ちよくスッキリ納まりました。
クローゼットの横には、おばあちゃんが写真を飾ったりするためのカウンターを造りました。
アクセントクロスは、ローラ・アシュレイのインポートクロス。
おばあちゃんが選んだ花と鳥の柄のクロスです。
玄関から見える廊下の突き当りにオープンな可動棚を造りました。
棚板は、杉足場板のリサイクル品です。
ここには、奄美大島出身のおじいちゃんが採った貝を飾る予定です。
そして、キッチンは二列型の対面キッチンにしました。
忙しい朝は、ここで食事がとれるようにゆったり座れるカウンターを付けました。
ペンダントライトは調光式なので、食事時とリラックスタイムで明るさを調節することが出来ます。
朝と夜で雰囲気が違うダイニングは、どこかノスタルジックで一番落ち着けるスペースとなりました。
本来はI型の対面キッチンにしたいところですが、スペースがない場合は、二列型にする事をおすすめしています。
何故なら、シンク側とコンロ側の高さを変える事が出来たり、L型に比べるとデッドスペースがなく、収納がたっぷり取れるからです。
このキッチンはシンク側90cm、コンロ側85cmにしたので、大きなお鍋の移動や炒め物をする時の動作が楽にできると喜んで頂いています。
ワークトップはお手入れが楽な人造大理石に繋ぎ目がないアクリストンシンク、水栓は、ラインが美しいグースネックにしました。
食洗機も大活躍しているそうです。
キッチンを二列型にした最大の理由はキッチンの間から洗濯脱衣所、洗面所に抜けられるようにしたかったからです。
キッチン→洗濯脱衣所→浴室→洗面台→廊下→キッチン・・・
ぐるぐると回遊できる上に風通しも良くなりました。
このように動線をちょっと変えただけで、生活にリズムが生まれました。
洗面台は元々収納があった場所に設置しました。
玄関からも近く、帰宅したらすぐに手洗いやうがいができるのも良いですね。
また、この水栓は蛇口をクルッと回転させて上向きにできるので、コップをつかわなくてもうがいが出来、花粉の季節には目も洗える優れものです。
コンパクトではありますが、ミラー、ボウル、水栓、タイルをお好みで選べるので、既製品にはないオリジナリティを出す事ができます。
今まで納戸になっていた北側の和室が、出窓のある素敵な寝室に生まれ変わりました。
ブルーグレーのクロスに昭和レトロなガラス製のペンダントライトの陰影がとても美しいです。
クローゼットは湿気がこもらないようにオープンにしました。
そして、ダヴィンチが好きな息子さんを驚かせようとトイレの壁にモナリザのインポートクロスを貼りました。
ここに来る人みんながビックリするモナリザが微笑むトイレです。
コンセプトは「タイムレスコンフォート」
80代のおばあちゃんと娘親子の3世代が暮らすお部屋です。
「時代を超越した快適な空間」になったと喜んで頂いています。