無垢のフローリングって何がいいの?と聞かれると“味がある”“雰囲気が良い”というイメージを思い浮かべるのではないでしょうか?
最近では、かなり本物の木目に近いような印刷のシートフローリングもありますが天然木のフローリングとシート貼りのフローリングはいったい何が違うのでしょうか?
具体的な違いを先日の朝日ウッドテックさんの研修で学んだのでご紹介したいと思います。
皆さんは、木は見る方向によって木目の表情が変わることをご存知ですか?私は最近まで知りませんでした。表情が変わるとは具体的にどういうことかというと、次の写真の矢印の部分に注目してください。
ラベルの横の少し黒くなっている木目、これを違う角度から見ると・・・
木目が白っぽく見えるようになりました!写真だとわかりにくいかもしれませんが、加工をしたわけではありません。
このような見え方の違いが起こる理由は、木は細胞の塊だからです。
図のように細胞はストローのように筒状の形をしています。そこに光が当たるときの反射の仕方が角度によって異なるのでこのような変化が起こるのだそうです。
一方シートフローリングは印刷物です。印刷は点の集まりなので反射した光が散乱することはありません。
このような違いが木のもつ“味”を際立たせるのだと思います。
ウッドテックさんも木の“味”にはすごくこだわりがあるようでした。人の手を加えると、突板などの薄い木でもより鮮やかに木の表情を引き出すことができるのだそうです。そこでウッドテックさんの特殊技術“木味活性化処理”。読んで字のごとく、木の“味”を活性化させる作業です。独自の技術なので詳しいことは企業秘密のようですが、ウッドテックさんの木に対する愛情が伝わります。この技術により、突板でも木の表情が最大限に引き出せるそうです。
フローリング、奥が深いです。