新築部の田中ですが、今回はリフォームのお話です。
今回はちょっと専門的になりますが
屋根の改修工事のお話です
写真はごく普通の薄い板状の屋根材を貼ったスレート瓦屋根です。
築27年で約12~13年前に塗装工事をされています。
今回は皆さん知っていそうで実は知らない屋根の構造の
お話からさせて頂きます。
この絵の通りスレート瓦での屋根は、実はすごくシンプルな構造です。
スレート材を屋根の下の方から上の方へ1枚ずつ釘で止めて重ねて行きます。
この重なった部分は見かけによらず重要な部分でして
改修工事等でジョイントされた部分が塗料で埋まってしまっている住宅を良く見かけます。
そうなると左右方向でのジョイント部分に、台風や強風雨で侵入した雨水の逃げ場がなくなり
スレート裏に廻ってしまいます。
新しい建物でスレートを止めている釘が綺麗なうちは良いのですが
釘が錆びてしまっていたりすると、スレート裏に廻ってきた雨水が防水シートを超えて
スレートの載っている野地板と言うベニア材に侵入してベニアを腐らせてしまいます。
こうならない様に
写真の様な隙間を作る仕上に目立たないスペーサーを挟んで
強制的に隙間を作ったり
塗装完了後にヘラなどで隙間が埋まってしまった部分を
剥がしてあげる作業が大切になります。
作業的には目立ちづらい地味な作業なのですが
建物を長持ちさせるためには大変需要な作業ですので
皆さんも気になりましたら自宅の屋根を眺めてみてください。
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