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新築部の金矢です。
前回に引き続きドイツレポートをお届けします。
前回ではドイツの特にエネルギー事情、そしてその中で建築分野での対策をお伝えいたしました。
それを踏まえ今回はドイツの住宅事情にスポットを当てていきたいと思います。
今ドイツで戸建を新築するときは厳しい省エネ基準をクリアしなければなりません。
その基準は住む上で消費するエネルギーが限りなく低くするための基準です。
どんな基準なのでしょう・・・
現在ドイツで一般的なパッシブハウス基準で建てた家です。カラーリングがかわいいですね。ぱっと見違いはわかりませんが・・・
サッシを開けて壁を測ってみました。なんと壁厚約30cmもあります。
日本で一般的な家では12cm程度でしょうから役2倍以上あります。
展示スペースにあった壁断面です。厚い壁の中には断熱材がびっしり。壁だけではなく屋根も床このように家中を覆っていました。
サッシはなんとトリプルガラス。これで普通のレベルです。やはり窓のそばにいてもまったく寒くありません。
現在の基準ではペアガラスでは違法建築になってしまうそうです。
ちなみに型落ちになってしまった昔のペアガラスはしかたなく物置倉庫なんかに使っているそうです。
これでも日本では普通に使われているレベルの物なんですけどね・・・
インテリアはモダンなものが多かったと思います。ただビニルクロスではなく塗装仕上げや
合板フローリングではなく無垢材フローリングを多数見かけました。
暖房器具はもちろん輻射式パネルヒーター。パネルの中を温水が通っていてじんわり暖かいものです。
雪国やスキー場に行くと良く見かけると思います。
あとは温水をパネルの中ではなく壁の中に通しちゃう床暖房の壁バージョンなんてものも
ちなみにエアコンは1つもみませんでした。
ドイツ住宅といえば勾配天井! ・・・と私は思っています!
天井が低くて使いづらそうに見えますが、実はそんなに高さを必要としないベットやソファーなんかを置くとうまく空間を使え
なおかつ落ち着く空間になりますよ。
前回お話したドイツのエネルギー削減政策、その中で熱を大幅に削減していくためには
住宅の性能をあげる必要があります。そもそもエネルギーを使わないようにしていこうということです。
最近日本でも省エネ住宅がちらほら出始めていますが、日本との違いはこれが義務となっている点です。
義務ということは最低基準、最低限これはクリアしてくださいという基準です。
ドイツでは年々この基準を厳しくしていき、さらにそれに対する補助金や金利優遇を与え普及させてきました。
ドイツだけが特別なわけではありません。
こういった建築でエネルギーを使わずにいこうとする動きはEU各国ではもちろんのこと、
EUとは気候が異なるアメリカや韓国、そして中国でも導入され始めています。
次回はドイツでの半数以上を占める集合住宅にスポットを当てましょう
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