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さてエネルギーパスです。エネルギーパスでは家のエネルギー消費を計算しますがそのエネルギーも3種類計算します。
【必要エネルギー】
→建物が年間を通して、所定の室内温度(夏場27℃冬場20℃)を保つために必要なエネルギー。
建物外皮・躯体の性能を示すもの。設備効率は含まれない
必要エネルギーが小さい=躯体の性能がいい 性能の比較に
【最終エネルギー】
→必要エネルギーの設備効率を考慮したもの。実際の家庭で消費するエネルギー
最終エネルギーが小さい=躯体or設備の性能がいい 実際の光熱費試算に近い
【一次エネルギー】
→エネルギー源の獲得から輸送、発電、送電等のプロセスを含めて評価したもの。環境への影響を示すもの
一次エネルギーが小さい=環境負荷が少ない。
中東で採掘された原油をもろもろ介した上で家庭で使用される熱(お湯)にするのと、
自分家の屋根にある太陽熱でお湯をつくるるのとどちらが環境負荷少ないか
さらにそれぞれのエネルギーを「冷房」「暖房」「換気」「給湯」「照明」について計算します。
例えばQ値計算では日射取得熱なんかは計算されません。日射熱取得率(μ値)で計算してあげます。
夏場は太陽の日射をいかに遮蔽するか、逆に冬場は日射をいかに取得するか。といった建築的手法の評価
他には、都内の密集地に建っているか、田舎の周りになにも無いところになっているか。
建物が南に向いているのか、北に向いているのか。北海道に建つのか、沖縄に建つのか。といった立地の効果
また熱交換型換気の効率、給湯器や冷暖房器の熱源や機械効率といった設備の効果
こういった、もろもろを1邸1邸、邸別に計算してあげるのがエネルギーパスです。
A社の太陽光発電を搭載した住宅、B社の省エネ窓を搭載した住宅、C社の断熱材がたっぷり入っている住宅
みんなよさそうだけどどれが一番いいの?といったことが分かります。
また壁なのか窓なのか設備なのか、どこににどれだけお金をかければ一番効率よく燃費を下げれるのか、こんなことも分かっちゃいます。
○○工法だと数値が有利とか、○○社の建材を使うと良い結果になる
ということはなく、あくまでISOの計算方式、もっと言えば建築物理学にのっとった、世界での一般的な方法です。
ドイツではじまったエネルギーパスですが、EU全土やアメリカ、また2012年5月には中国でも導入が決定されました。
エネルギーパスを義務付けることでのメリットは色々ありますが、ひとつは性能を定量的に評価、比較できること。
また義務ということは最低基準、つまり全国の住宅の性能があがる、ボトムラインの向上などがあります。
また国策としての話もありますが、それはバックナンバーのドイツレポートなどでご覧下さい
エネルギーパスによる燃費表示、これを邸ごとに計算し表示すること、
そしてある一定以下の燃費の悪い家はつくることすらできない、
日本の最高等級ですらドイツにもってくと建てようとしたら怒られちゃうレベル
これがグローバルスタンダード。
車はエコカーがきた、家電もエコ家電がきた・・・さぁ、次は家の番だ!!
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