こんにちは!
新築部の城戸です。
うっかりしたことに、前回は認定低炭素住宅の中身を全く書いておりませんでした。
ちょっと細かい話になってきますので、概要だけ簡単にご説明していきます。
「低炭素」という言葉からも分かるように、「認定低炭素住宅」はCO2の排出を抑えた家に対して認定を行うものです。
認定を受ければ長期優良住宅のように、住宅ローン減税や登録免許税の優遇が受けられます。
さらに、設備スペースが床面積に入らないなど容積率の緩和も受けることができます。
認定を受けるために必要な条件は2つあります。
1つは、建物の断熱性能や設備の省エネ性能などを元に、建物の1次エネルギー消費量を計算し基準とする値を満たすこと。
さぁ、1次エネルギーってなんでしょうか?
1次エネルギーとは自然から採取された状態のエネルギー量です。
建物では電気やガスなどのエネルギーを使用していますが、それらが地球にある資源をどれだけ使っているかを表しているとも言えます。
今回の基準では実質的に化石燃料(石油・石炭・天然ガス)の消費量となります。
えっ?電気は入らないのかって?
電気はガスなどの資源を燃やしてつくります。そのため1次エネルギーにはならないのです。
計算する際は、電気でどれだけ化石燃料を使っているか換算して考えます。
日本では1の電気をつくるために2.7程度の1次エネルギーが必要になると言われています。
発電や送電の間に1.7のエネルギーが失われているということです。
「光熱費」というのも省エネの一つの指標ですが、これからは「1次エネルギー」という指標でも省エネを考えていただければと思います。
認定低炭素住宅のもう一つの条件はまた次回ご説明します!
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