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新築部の 金矢です。
ドイツレポート第3弾 今回はドイツの集合住宅についてです。
今回の旅のメインといっても過言ではないフライブルグ市ヴォーバン住宅街をメインにお伝えします。
ヴォーバンは環境先進国ドイツの中でも特に、都市計画、環境性などが発達した住宅街で
世界中からたくさんの視察が訪れる「環境首都」として大変有名なまちです。
詳しくはこちらのクラブヴォーバンのHPをご覧下さい
http://www.club-vauban.net/vauban%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
クラブヴォーバンは、今回私達のドイツ研修をコーディネートしていただいたドイツ在住環境ジャーナリスト、村上敦氏がファウンダーを務めております。
私達は普段から村上氏よりドイツの勉強させていただいております。
ソーラーなどの再生可能エネルギーや原発、または省エネ住宅など、分かりやすく面白いお話ばかりですので
ぜひ村上氏のHPもご覧下さい
http://www.murakamiatsushi.net/
http://blog.livedoor.jp/murakamiatsushi/
→ヴォーバンを紹介するときによく見かけるソーラーハウス、ソーラーオフィス。
最近のモダンなドイツ建築はビビットなアクセントカラーをもってくるのがトレンドですね。
窓に日陰ができているのが分かるかと思います。ソーラー屋根がそのまま日射遮蔽の庇になっていますね
→コーポラティブハウスと呼ばれる住居形態です。お施主さん同士組合を作り共同で住宅をつくるスタイルです。
ヴォーバンの場合、高断熱の壁まで共有して建ってしまいます。
→1997年築のヴォーバンで初めてパッシブハウス基準でつくられた集合住宅のパース。
南面には大きな開口窓をとり冬は日射を取り入れる。夏場は前面の落葉樹が日射を遮ります。
→先ほどの共同住宅の設計士のビゼリ氏(右)と村上氏。もちろん私達はドイツ語がわからないので村上氏に通訳していただいております
→この共同住宅ではトリプルサッシや35cmの壁厚はもちろんのこと、地下室に自家発電を備えております。
エンジン式のコージェネレーションシステムで年間の光熱費は1世帯70?で年間250ユーロ つまり月々約2300円!!
建設費は7%の増加でしたが、光熱費の削減分で12年で元が取れているそうです。
→その工夫の1つに地下室にある共同の洗濯室&冷凍室。これを世帯で共有しているそうです。
「日本は暖かい部屋の中でわざわざ冷凍庫を置くなんてムダすぎる、しかも全世帯。通年で涼しい地下に置くべき」とのこと
→壁厚の参考にi-padを置いてみました。この厚さ分がまるまる断熱材です。
→断熱改修の様子。グレーのが断熱材です。集合住宅の場合、外断熱が一般的ですが日本との違いはその厚さ
→右の建物は新築ではなく、先ほどのような断熱改修を施した賃貸住宅。
改修費を賃料に載せても、その分見た目もよくなり、部屋の中も暖かくなり、光熱費も下がるので、入居者が絶えないようです。
ドイツでは国民の6?7割近くが集合住宅もしくは長屋建て住宅に住んでいます。
戸建を建てて暮らしている人は3?4割くらいなんですね。
なんででしょう・・・
理由はいろいろありますが、集合住宅、長屋住宅のメリットのひとつとして「他の住人と共有できること」があります。
一戸建てだと外壁をぐるりと厚い断熱材で覆わなければ建築基準法を満たせず、何よりあったかくありません。
ところが集合住宅では住んでいるのがお隣がいる中部屋中間層の住民であれば、
ほとんど外部に面していませんので、とても暖かく、光熱費もかかりませんね。
構造材、断熱材などを住民みんなでシェアしあえるので、エコノミーでありエコロジー!!
話のネタはまだまだつきないですよ? お伝えしたいことがたくさんあります。
「車は気にして家の燃費はなぜ気にしないの?」 「なんでドイツの街並みはきれいなのか」
「ドイツの森と林業と年収1000万のきこりと」 「うまいよビール、うまいよウインナー」
・・・etc
お楽しみに!
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